肩こりに悩まされている人は、肩が張ってコチコチになっていると、その部分にばかり意識がいきがち。肩を叩いたりもんだりして、なんとか痛みをやわらげようとします。だけどそういった対処法では、根本的な解決にはなりません。肩がこってつらいとき、ためしに足の先を触ってみましょう。冷たくなっているかもしれません。
その場合の肩こりの原因は「からだの冷え」なんです。つまり、血の巡り・循環がうまくいっていないということ。からだはすべてつながっています。ある部分のトラブルは、その場所だけに原因があるのではなく、からだ全体が滞りなく働いていないと解決しないものです。
だから、まずはからだを温めて冷えを解消することが重要です。そのためには冷え性のところで書いたように「半身浴」をしたり、よく歩いたりすることも大事。そうやって、からだが温まれば、ゆっくり深く眠ることができ、翌朝の排尿や排便もよりスムーズになります。血の巡りがよぐなれば、肩こりが解消されるだけでなく、肌のくすみもとれて肌もピカピカになるでしょう。
普段から「肩甲骨」を意識して動かそう
また、近ごろではテレビやパソコンで日を酷使しがちなこともあって、特に頭を疲れさせる生活を送っている人が増えています。頭が疲れると、脇の下が緊張するんです。これが肩甲骨の動きを悪くし、肩こりや不眠の原因となってしまう。肩甲骨は、特に女性にとって、骨盤とともに常に意識しておきたい、きれいの要となる骨。なめらかに動けば、デコルテや背中のラインを美しく撃え、豊かなおっばいもつくってくれるでしょう。
腕を上げる動作をする機会は減ってきていると思うけど、洗濯物干しだって、窓拭きだって、真剣にやれば十分に効果を発揮する動きなんです。血行がよくなって、肩がスムーズに回るようになります。これは、特別ハードな運動ではなくて、意識的にからだを使う、ということ。
両手を使うべきところを片手だけですませていないか。床に落ちているものを拾うとき、立ったままで、腕だけを使ってすませていないか。腰をきちんと深くかがめているか。日常の小さな動きのひとつひとつをチェックしてみよう。こういった動作が、関節のなめらかさ、肩甲骨のしなやかさを維持し、肩こりや頭痛と無縁のからだにつながっていくんです。
こちらの生活習慣もチェックしてみましょう。
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